本体工事に追加するオプション仕様は会社によって多彩で様々な内容
エレベーターリニューアル工事で約7,8割が制御関係部品を改修、交換する制御リニューアルであり、大まかには制御盤と巻上機とそれに付随する電気関係部品になりますが、各社によって標準としている仕様と追加費用が発生するオプション仕様については、呼び名もまちまちで同じ機能でも会社によって呼称が違ったり、ある仕様を追加すると別の仕様まで追加しなければならなかったり、不必要な仕様なので削除を求めても、パッケージになっているので外せないとか・・・。
ただでさえ、専門用語が多くてほとんどが理解できないのにそういった条件を横並びにして、会社ごとに仕様内訳比較表を作成するのですが、それぞれの役割、機能を理解しないとかなり大変な作業になります。
それぞれの機能を理解して、A社では標準仕様に入っているけどB社ではオプション扱いになるので、追加計上しなければならないとか一般の方では難易度がかなり高いと思います。
エレベーターマネージメントではそういった比較表を作成して共通のベース仕様から金額の比較をするので、よければ一度見積書の仕様書をご提示ください。比較したい見積があるなら、比較しやすくするので、一度お問い合わせください。
以前、比較表をベースにしたブログもアップしているのでご査証ください。☟
オプション追加仕様例について
大きく金額に反映するのが、戸開走行保護装置、耐震対策の98、09、14耐震です。保守会社によって対応できない耐震対策もあるので必要とするなら、そのオプション仕様について見積可能かはっきりと確認するようにしてください。
あと、メーカー系、独立系共によくあるのが、マルチビームドアセンサー、身障者仕様、地震管制運転、停電自動着床装置等の機能的な仕様と見栄えに関する意匠的な仕様で、かご内の壁や床、乗場の扉や三方枠のシートを貼りかえるシート貼替工事や、かご内の天井デザインを一新するデザイン天井交換工事があります。もちろんこの機会に照明がLED照明になるので、現在蛍光灯のままならぜひ検討してください。
操作盤、押釦についても何も指示しなければ標準仕様のありきたりなデザインになりますが、会社によっては2,3種類から選択可能な場合があるので積極的に問い合わせてください。押釦にしても丸形、四角型や点灯色が白、緑、オレンジ等営業担当にラインナップを尋ねてみれば、その会社がどの程度、いろんな顧客のリニューアルについて顧客のニーズの対応力があるかが分かります。
エレベーターかご内に防犯カメラを設置するマンションが一般的になってきていますが、リニューアル工事を機会に設置検討してみましょう。
会社によっては、かご内と乗場壁に一か所にモニターを設置して毎月保守料金に追加するリース契約と、機器の買い取り設置に分かれますが、最近では専用のタブレットを、かご内の壁に取り付けてネット情報や地域の広告を流すデジタルサイネージを兼ねた防犯カメラ機能が、エレベーター会社による防犯カメラの仕様では増えてきています。
以下、比較的少額で追加できる細かいオプション機能について紹介します。
・サービス階切放し機能
スイッチ(キースイッチ・テンキー・カードリーダー)やタイマーにより、エレベーターを停止させないようにしたり、サービスするエレベーターを限定します。
・ホームランディング
基準階を設定しておき、サービスを終えたかごを基準階に停止させます。
・かご呼び取り消し機能
間違えて登録された行先階は、2回そのボタンを押すことにより、取り消すことができます
・いたずら呼びキャンセル
かご内が無人で、行先ボタンが多数押されているときに、その状態を検出し、かご呼びを一括キャンセルします。
・暗証式シークレットコール
暗証番号をかご操作盤で入力する事により、特定階へのかご呼びができます。
・カード式シークレットコール
カードを挿入することによって、特定階へのかご呼びができます。こちらは少し高額になります。
・開延長ボタン
荷物などの搬出入の際などに、一定時間ドア閉をさせない場合に使用します。
・視覚障害者対応仕様
視覚障害者の使用に対し、操作ボタンの点字表示、戸開延長、音声アナウンス等の配慮を行った仕様です。
リニューアル工事の機能的な仕様以外のオプション設定について
工事中のエレベーター停止に伴う住民サポートサービス
工事中の1週間から10日間前後は、昼夜エレベーターの利用ができません。
期間中に階段では外出が難しい方へのサービスに特化した専門の事業者が存在していて、エレベーター会社によっては見積金額に組み込んだり、その事業者を紹介したりしています。
・階段昇降機、階段移動用リフトのリース
(誘導員、介助サポート要員込み)
・ゴミ出しの代行
・手荷物の運搬
・新聞、郵便物の運搬
・パイプ椅子の設置
エレベーターリニューアル工事代金支払い分割リース契約
エレベーター会社の紹介より、エレベーターリニューアル検討の個人、法人オーナー、マンション管理組合へリース会社による、分割の支払いでの立て替え払いが可能です。
分割回数は84回~120回、実質金利は3~3.5%(2022年のヒアリングによる)
大規模修繕工事が終わったところで手持ちの修繕積立金が少ない場合、ご検討されるのはいかがでしょうか?
マンション管理組合では銀行融資ができないので、こういったサービスは大手のメーカー系保守会社や、独立系でも規模の大きな会社なら提携しているので聞いてみましょう。
高い利便性とコストパフォーマンスで満足度の高いリニューアル工事を検討
エレベーター会社の営業担当者は本体工事見積での折衝にウェイトを置いて、いかに他社より安く、自社に有利な仕様で不利な仕様は削除した見積で提示できるか・・・を最大の営業戦略のポイントにしています。
ですので、傾向としてはあまり積極的にいろいろなオプション仕様、特に自社に不利なオプション仕様について紹介しようとしません。
しかし、検討する側としてはあらゆる選択肢の中からベストな仕様を選択、判断したいのでいろいろな情報は出来る限り開示させたいところなので、こちらから積極的に質問していきましょう。
エレベーターマネージメントは、そのような見積仕様に関する情報収取からエレベーター保守会社各社の比較検討まで広範囲かつピンポイントに顧客と現場に沿った具体的な助言サポートを提供しています。
初回の相談、面談は無料で承りますので下記問い合わせフォームまで配信ください。
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